なんで学校とか行政関係、日本のサイトって使いづらいのが多いの?
すごく謎なのですが、なんでこうなってしまったんだろうというくらいデザイン、UXそうですね、そんな言葉を使う必要すらないくらいに使いづらい。なんでこんなことになってしまうんでしょうか・・・。
世の中で一番閲覧者の層が広いんじゃないのか?
例えば市区町村の役所、市役所だったり区役所だったり、なんでこんなに使いづらいんでしょうか。閲覧する年齢層は学生〜年寄りと幅が圧倒的に広いはずです。自動車のサイトよりも、電化製品のサイトよりも、圧倒的に広いはずです。
これから東京オリンピックなど開催され、世界からの注目度も高まります。そんな中で、技術押しの日本が、実はインターネットに関しては全くの後進国でした!って言ってるようなものです。一刻も早く修正していただきたい。この規模でいくらかけるのかわかったもんじゃないですがw
ただただ叩いてるわけじゃないです。世界各国の都市のサイトを見てみましょう。
アメリカ合衆国・ニューヨーク市・インターネット普及率約75%(2015)
ヘッダーのメニュー、そしてトップに動画。動画の左側には今日の事柄へのリンクが有ります。おおよその方は開いてすぐのこのページで欲しい情報へ届くようになっています。そしてすぐ下に行けばまたメニュー。ここまでで市の事業全ての情報を得るためのリンクが完了します。
全てのセクションごとに色分けされ、且つ、余計な文章もあまりなく、「とりあえずすぐに情報の在り処に行けるから、次のページへ進んでくれ」という作りですね。どんどん進んでいっても、あまりスクロールせずにトントンと欲しい情報へと導かれていきます。
ブラジル・ブラジリア市・インターネット普及率約60%(2015)
日本のお固いところには絶対嫌厭されるでしょうね。ってぐらいフラットデザインとフラットなアイコンが整列しています。ヘッダーにはしっかり主要SNSのアイコンが全て並んでいます。先程のアメリカもそうですが、観光客のことを少なからず意識しているのは間違いなさそうです。ちょっとポップすぎるのかなぁ、とは言え、市民ももちろん見るのですから、見やすいに越したことはありません。
http://www.distritofederal.df.gov.br/
韓国・ソウル市・インターネット普及率約88%(2015)
ちょっと情報量が多く見えてしまうか、画像を多く取り入れ、ちょっと前のデザインという感じのお隣韓国。日本のコーポレートサイトはこのあたりの世代のデザインで作られた会社が多いように思います。なので、日本人が見ても、けっこう見慣れた感じで嫌悪感はないと思います。
http://www.seoul.go.kr/main/index.html
中国・北京市・インターネット普及率約50%(2015)
やはり赤ですね。とにかく字が多くて、どこに何があるのか一瞬ではわからないですね。現地の方々もおそらくそうでしょう。画面とにらめっこしながらゆーっくりスクロールして情報を探すわけです。申し訳程度に右側の白いアイコンの並びが画面のスクロールに追従してくるのですが、それだけでは理解しづらいようなアイコンが並んでいます。しかも、×をクリックすると消せるという・・・。付ける意味ないじゃないですかね・・・?インターネット普及率50%ならば、まだまだそれより他にやることがあるということでしょうか。
インド・デリー市・インターネット普及率約25%(2015)
お、なんだかとても古い感じがしますね。それでもIT超人排出国のインド。インターネット普及率も25%と、貧富の格差などが大きいのが伺えます。25%といっても相当な人数ですけどね。さすがにここまで普及率が低いと力を入れないのもしょうがないと思ってしまいます。
http://delhi.gov.in/wps/wcm/connect/doit/Delhi+Govt/Delhi+Home
日本・インターネット普及率93.33%(2105)
さすが、総中流の国日本。抜群の普及率です。この上にはデンマーク、ノルウェー、アイスランドがいますので、世界4位の普及率。もちろんインターネット、ウェブサイトというところにも力を向けているかと思いきや、どうみてもYahooのパクリです。
日本人は本当にYahooが好きです。
新宿区がこのサイトを閲覧しにきた人の一番の目的は「検索である」と考えているようです。欲しい情報は自分で打って探せ。ということです。「納税」についてなのか、「税金」についてなのか、一瞬頭を悩ませます。
このサイトはYahooではないということに気づいたほうがいい。
そして、次に見てほしいのはその上の「フィールドミュージアム」のイベント告知。告知なのかもしれませんが、検索窓のほうがよっぽど目に入ってきますし、この位置でこの表示方法だと100人中80人くらいがクリックしたくない「広告」だと思うでしょう。いまやたくさんのサイトに広告が貼られていますが、この位置にこのサイズ感で貼ってあることが非常に多い。だから、新宿区のサイトであろうと、押すのをためらわせます。
次に、右の「広告」とかいう謎のカラム。区民、閲覧者のことを全く考えていません。この「広告」の欄を求めている閲覧者は一人もいないでしょう。それだけならまだしも、「重要なお知らせ」を「あまり重要ではない」という位置に置かざるを得なくしたりと、どうしてもYahooに似せたかったがために無理やり設置した感がいなめません。終いにはその「重要なお知らせ」でバナーを募集している始末。クリック単価いくらやねん。
左のカラム、お前もだ。いらないだろこれ。そんでもって、よくある質問と回答なんてそんなところにある必要ないんだよ。
「よく見られているページ」なんて、ブログじゃないんだから、そんなタブはいらないし。
https://www.city.shinjuku.lg.jp/index.html
終わりにしましょう
ということで、なまじ字がすぐ読めてしまうので、日本のサイトをいじりすぎましたが、これからサイトを作ろうという方も、リニューアルを考えている方も、参考になればと思います。
見づらいサイトがその集団の信頼度を高めると言うのは幻想です。
情報量が多いというのは字を並べる、カラムを並べることではないです。コンテンツでしか信頼度を高めることは出来ません。
ちなみ.comドメインのYahooはこんなかんじ。(YahooJapanはソフトバンクの子会社です)
今回のまとめ